MRI
MRI検査(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)とは、
強力な磁石でできた機械の中に入り、磁気の力を利用して身体の断面や血管を撮影する検査です。
当院では、
PHILIPS社製 Gyro Scan インテラ 1.5T という装置を2台設置しています。

MRI検査室
MRI検査には下記のような特徴があります。
- 放射線を一切使用していないため、被ばくがありません。
- トンネル内が多少狭く、奥が深い構造になっています。
- 検査中に工事現場のような大きな音がします。
- 検査時間は最短でも20分程度かかります。
MRI装置自体がとても強い磁石であり、ラジオ波を用いて撮影しますので体が温かくなる場合があります。
また、磁場は検査中だけでなく24時間発生していますので、検査室に持ち込む物には注意が必要です。
MRIで撮影した画像

頭部MRA

頭部MRA

頸部MRA

頭頸部MRA

下肢MRA

MRCP

腰椎MRI

骨盤MRI
MRI検査における注意
MRI検査は強力な磁力を使用しているため、次のような方は検査を受けることができません。
- ペースメーカーを入れている方
- 人工内耳を入れている方
- 磁力で装着する義眼を入れている方
また、上記以外でも、検査を受けることができない場合があります。
- 脳動脈クリップや人工関節などの金属が体内にある方
- 妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある方
- 血管内ステントが入っている方
- 閉所恐怖症などで、長時間MRIの中でじっとしていられない方
- 磁石式の入れ歯やインプラントがある方
- 古い金属性の心臓人工弁が入っている方
ご心配な方は、検査前に主治医か担当スタッフまでお声がけください。
検査前の食事について
検査前の食事制限は原則的にありません。
ただし、MRCP(胆嚢・総胆管・膵臓などの検査)という検査のみ食事制限があります。
また、普段飲んでいるお薬について、検査当日の服用は主治医の指示に従ってください。
検査室に持ち込めない物
MRIは大きな磁石と電波を用いて撮影します。
以下のものは故障や、やけどの可能性がありますので、検査室に持ち込まないでください。
・貴金属類:時計、ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピン、メガネなど。
- 電子機器類:携帯電話、万歩計など。
- 財布、小銭など。
- 磁気カード:診察券、クレジットカード、キャッシュカードなど。
- 入れ歯,補聴器など。
- 貼り薬:シップ、カイロ、エレキバン、心臓の貼り薬などはあらかじめはがしておいてください。
また、コンタクトレンズなども外していただく可能性がありますので、ケースをご持参ください。
当院では、検査を受ける方に『MRI検査を始める前に…』という事前のチェック表をお渡ししています。
ご不明な点は、お気軽にスタッフへお尋ねください。
なお、検査当日は、『検査予約票』と『MRI検査を始める前に…』の用紙をご持参ください。
検査中のご注意
検査中は大きな音がしますので、耳栓およびヘッドホンをした状態で検査を受けていただきます。
大きな音がしている最中に撮影していますので、動かないようお願いいたします。
また、検査中はナースコールを持っていただきます。
気分が悪くなられたり、狭い所が苦手な方など、検査継続が難しくなった場合はすぐに中断しますので、ご安心ください。
すぐにスタッフが駆けつけます。